幼児教室における英語学習(ことばの学習)と脳発達1

1. 幼児の脳発達
1-1 脳発達の臨界期
「子供に何歳から英語を学ばせればいいのだろうか?」多くの親が子育ての時に抱くこの疑問には、様々な論議がある。例えば、小学校から英語の授業を受けることは果たして意味が有るのだろうか?このような疑問を解決してくれるかもしれない脳科学の分野に「脳発達の臨界期」と呼ばれる分野がある。(私が所属していた、理化学研究所の脳科学センターも一時期「臨界期・・・グループ」が存在した。)果たして、脳発達の臨界期とは何なのだろうか?図1は視覚・聴覚・言語といった感覚情報処理におけるヒトの脳発達のピークを示している(0歳からの脳教育 Newton)。例えば、視覚と聴覚では、驚くことに生後3ヶ月に脳発達のピークが訪れる。そして、視覚と聴覚に関わる脳発達は8歳くらいまで続く。一方、言語能力の発達のピークは生後8ヶ月である。生後6ヶ月の時点では、たいていの言語の基本的な音素を聞き分ける事ができるのだが(0歳からの脳教育 Newton)、1歳になると特定の音素を聞き分ける事しかできなくなってしまう。つまり、生まれたばかりの赤ちゃんは「英語」「中国語」「日本語」どの言語にも対応できるような柔軟な神経回路を持っていて、それは0歳から1歳までに聞く言語によって特定の言語に対応する固定化された神経回路に変わって行く。

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