幼児教育・知育教材1【ひらがな練習ボードを利用した家庭学習】八王子

文字書きボードを利用した自発的学習システム

マイクロカプセル中の黒色鉄粉を磁石ペンで引き寄せることにより文字を記入する新規の「文字」書きボードを開発し、子供が遊び感覚でお手本をもとに文字を自宅学習することができる教育システム

「文字書き練習ボード」を用いて、幼児や小学生低学年の子供たちの国語学習の際に、「文字書き」の指導を行う。また、各家庭にも常備してもらい、子供たちの自由な時間に遊び感覚で文字書き練習してもらう。

上記の幼児・低学年児童の教育を実施するにあたり、これを効果的に行うために「文字書き練習シート」を開発する。

<「文字練習シート」開発の背景>
従来の紙のノートを使用する文字練習は大量の紙を必要とするため、環境負荷が大きく、また幼児や児童の場合、尖った鉛筆の使用は安全性
の面で問題がある。他方で近年のデジタルデバイス(タブレット、スマートフォンなど)の普及は従来の読み書きの習慣を変えつつあり、
遊び感覚も加味してこれを幼児教育に導入する動きも盛んである。
しかし、幼児、児童教育という観点からすると、このようなデジタルデバイスはいくつかの弱点を抱えている。すなわち、
① 紙を使用しないため環境に優しいかに見えるが、電力を消費しており環境負荷が小さいとは言い難い、
② これらのデバイスに用いられている液晶ディスプレイの表面はガラスであり、タッチペンで書く感触は、紙に書く感触とはかけ離れている。
さらに重大なのは、
③ 最近の研究から、液晶ディスプレイを見たり、これに触ったりするときの脳の活性部位は、紙の本を読んだり、紙に字を書いたりするとき
の部位と異なっていることが明らかにされていることである。
このことは、液晶ディスプレイなどは、文字の学習に不可欠な”文字の凝視“に向いていないことを示唆している。
以上を考慮すると、文字練習用デバイスは、非液晶系の、反射型表示デバイスでなければならないことがわかる。
このようなものとしては電気泳動と磁気泳動ディスプレイの二つがある。液晶も含め、性能等の比較を下表に示す。
ディスプレイ方式 文字の鮮明さ 携帯性 環境負荷 コスト 安全性
液晶 ○ △ × × △
電気泳動 ◎ △ ○ × △
磁気泳動 ○ ○ ◎ ◎ ○

幼児や低学年向けにはコストと安全性が最優先であることに鑑み、磁気泳動方式を選択した。
<文字練習シートの構成)
基本構成:
① マイクロカプセル方式磁気泳動シート:磁性粒子をマイクロカプセルに内蔵した反射型ディスプレイ(図1)
② 磁気ペン:ネオジウム磁石をペン先に設置した筆記用ペン(図2)
③ お手本シート:透明シートに細線で手本となる文字を印刷したもので、磁気泳動シート上に重ねて使用する。紙に書く感覚を実現し、且つ
映り込みを防止するために、近年開発された反射防止膜を使用する。(図3)
アプリケーション構想:
① 幼児~小学生を対象とした、文字書き練習
② 発声障害や聴覚障害を有する人を対象とした、コミュニケーションツール
③ 家庭内や職場における、伝言板

① 主に子供の学習及び教育に強い関心を抱いている家族、特に両親をイメージしている。
両親は、子供が有する潜在能力を活かし、子供自身の成長を促したいと願っている。
そのために、幼児期より学習に対し前向きな興味を抱いて欲しい、と考えている。
幼児期のの基本的な学習項目としては、国語、算数、理科等が考えられるが、特に国語はすべての学習の理解に欠かせないものである。
そのため、幼児期の早い時期に文字の読み書きを学習させたいということは大半の両親の要望である。
その文字の読み書きを、幼児期から子供に関心を持たせるため、子供の遊び心をくすぐりながら取り組ませる学習ツールに対するニーズが
強まってきている。
文字学習帳のような、「いわゆる教材」的なツールでは、低年齢層の子供たちはやらされ感を感じ、自発的な学習意欲を発揮できないことが多い。
紙やペンを消費しない磁気表示シートでは、書き込み・消去が自由であるため、書くことに対する抵抗感が小さく、子供たちが玩具のような感覚で
文字書き練習に興味をいだくような教材へのニーズが高い。
② 聴覚障碍者や発生障害者の方々はコミュニケーションツールとして、手書き用具のニーズが高いが、ノートやメモ用紙に筆記具で書く場合、
発生する使用済の用紙の処分が負担となっている。(シュレッダー等で廃棄しなければ会話の内容が他者に知られてしまう。)
また、筆記具(鉛筆・ボールペン)の準備・更新も負担となっている。
③ 家庭内や職場内のコミュニケーションツールとして伝言板が多用されているが、消去時のダストの発生や、消去用具の清掃や保管が負担と
なっている。

文字学習シートの使用により、文字習得の反復練習を、塾および家庭において効果的に進められるようになる。さらに学習の進捗に合わせた手本シートを提供することにより、児童に達成感と学習意欲を与えることができる。
文字練習シートは適正なライセンス料を課してを他の教育機関も使用することができるようにする。

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